雇止めの理由
          
          CASE2 「C評価だから雇止め」といきなり言われても… 
          人事評価と契約更新 
          
          相談内容 
          定年後、パートタイム労働者として勤務しています。
          6か月の有期契約を更新し続けています。
          勤続年数は定年前と通算して30年になります。  
          先日、契約更新のための面接の際に、使用者から、次回の更新はないと告げられました。
          理由はC評価が2回続けていたためとのこと。
          このとき、私は、自分が前回C評価されていたことを初めて知りました。
          また、今までC評価に陥らないようにと指導されたこともありません。
          そもそも、大きなミスをしたこともなく勤務態度も真面目なのに、Cと評価されていたことに納得がいきません。  
          そこで、店長に評価の根拠を尋ねたのですが、店長は「前の店長が評価したので、私にはわからない。」と答えるばかりです。  
          使用者に対し、契約を更新して雇用を継続するよう指導してほしいです。 
          
          相談者は 労働者数約100名(うち非正規雇用労働者約90名)の小売業スーパーマーケットの販売員です。 
          
          非正規雇用労働条件改善指導員が行った指導・助言内容 
          @ 人事評価の結果をこれまで労働者に伝えていなかったことが、トラブルの原因と考えられるので、評価結果は、その都度、労働者に開示しましょう。 
          A また、人事評価の結果を伝えるだけでなく、なぜその評価になったのか、どこをどのように改善すれば評価が上がるのかといった点についても労働者に説明しましょう。
          
          B その上で、労働者に到達目標や改善計画を立てさせると、なお望ましいです。 
          C さらに、低い評価が改善されない場合にどうなるのかについても、あらかじめ労働者に明示しておいてください。 
          
          改善結果 
          本件は、評価を修正した上で雇止めが撤回され、契約更新が行われることとなった。
          また、今後、評価の透明性を高めること、評価のフィードバックを確実に行うこと、評価を伝える際に評価を上げるための改善のポイントを併せて伝えること、評価者への社内研修を行うこと等、評価制度の運用の改善に取り組むこととなった。 
          
          以上は
          
          
          の内容をご紹介させていただきました。
          
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