社会保険労務士試験は合格することが難しい試験ではないかと思います。ですから、当社会保険労務士試験問題勉強合宿教室塾では具体的な内容をお伝えしたいと思っています。
          
          まずは、社会保険労務士試験本番に結びつく全国模擬試験の受け方についてです。午前が選択試験、午後が択一試験と仮定します。
          
          
          午前の選択試験では、最初の頁の労働基準法から最後の頁の国民年金法までまずは、各ページを斜め読みしてください。
          
          斜め読みしていく内に、「この内容は、○○のことだな」ということがある程度わかるはずです。 
          
          1回目の斜め読みで、最後の頁までを約5分くらいで終わらせてください。 
          
          それぞれの問題の穴埋めを考える前に、今回の試験内容の傾向をつかんでおいてください。 
          
          途中むずかしい問題があったとしても、他の法律の問題でヒントとなる内容があることも、ある程度の学習を積んだ人にとってはよくあることですので・・・。 
          
          1回目の斜め読みが終われば、2回目に読む前に問題用紙の1番左側の余白に縦にABCDEとアルファベットを縦間隔の間を1pくらいあけて書き込んでから問題を読んでください。
          
          
          問題を読みながら、Aには△△という言葉、Bには◇◇という単語など、あなたが思う語句を書き込んでください。 
          
          本当にわからなければ空白のまま、次に進んでください。 
          
          Eまで書き込みが終われば、次の頁の労働者災害補償保険法に進んでください。 
          
          そして、労働基準法と同じように書き込みを余白に入れてください。 
          
          そのまま、最後の頁の国民年金法まで、書き込みを進めてください。 
          
          そのさいに注意して欲しいのは、絶対にその問題の最後にある選択肢を見ないでください。 
          
          どうしても目に入ってしまうという場合は、鉛筆を持つ手以外の手で、かくして下さい。 
          
          これは本当に大切なポイントです。 
          
          たとえば、穴埋め部分に文章が入るときに、一つの単語しか浮かばなくても、いいのです。 
          
          とにかく選択肢を見ないで書き込みをしてください。 
          
          そういう方法で最後の国民年金法まで終了したら、3回目として最初の労働基準法の問題に戻ってください。 
          
          問題を最初からじっくり読みながら、もう一度穴埋めに入る言葉を考えて、それがさきほどの2回目の書き込みと同じ考えになったかを考え、同じになれば、○のチェックを左端に書いた書き込みに入れ、違う言葉が浮かんだら、縦に1センチの間隔をあけているはずですから、最初に書いた書き込みの下に書いてその二つを比べて穴埋めに入れたときに、日本語としてつながりが良さそうな語句に○を入れ、そうでないものに、×を入れてください。 
          
          そのまま、最後の国民年金法まで進んでください。 
          
          4回目に最初の頁に戻ったときにはじめて、下の選択肢をみるのです。 
          
          左に書き込んだ語句があるかどうかを下の選択肢から捜し、ずばりの語句があれば、その番号を@からSの中から選び、それを問題用紙の穴埋めの□欄(空欄)に書くのです。
          
          
          いわば、左の余白に下書きを書いて□欄(空欄)の穴埋め欄には最終決定の番号を書くのです。 
          
          その際、下の選択肢にずばりの言葉がなければ、近い言葉を選んでください。 
          
          もし、左の余白に書き込むことができない場合は、そのまま飛ばして、次の問題に進んでください。 
          
          そうして最後の国民年金法まで進んでください。 
          
          5回目に読むときに注意することがあります。 
          
          ここまでのやり方で、午前の選択問題を解いたのに、途中空欄のままの状態があったということは、この模試を受けるまでのあなたの努力や学習量を考えると、かなりの難問だということがいえます。
          
          
          あるいは、今年の法改正でまだあなたが覚えていない箇所からでてきたのです。 
          ですから、5回目に問題をみるときには、空欄のままの所をじっくりと考えてください。 
          
          以上、ここまでご説明したやり方を私はおすすめします。
          
          
          
          たとえば、よくある話として真ん中位の一般常識の選択でわからないから、そこでうんうんと時間を使って最後の厚生年金保険法や国民年金法では時間がなかった、あるいは精神的に落ち込んでいつもの実力が発揮できかったということは、よく聞く話です。
          
          
          それは、その人の実力が無かったのではなくて、問題の解き方がヘタクソだったのです。 
          
          できる問題は先に埋めて、できない問題にだけ時間をかけるという作戦が1番賢いのです。 
          
          だから、途中で空欄の状態のままのところがあっても、これは最後にまわせば良い、とわりきって最後の国民年金法まで書き込むのです。 
          
          
          時間配分としては午前の選択試験80分の内 
          1回目の斜め読みで、約5分 
          2回目の書き込みで10分 
          3回目の書き込み再確認で5分 
          4回目の選択肢との照合で5分 
          5回目の空欄(難問対策)で30分 
          そしてマークシートに転記に10分 
          見直しに5分で ここまでの総計は65分となります。 
          
          あくまでこれは理想的な時間配分ですので、 実際の時間配分は、模試を受ける中で、あなたが決めて下さい。 
          
          ただ、繰り返しになりますが、本当の難問があれば、まずは飛ばして最後まで解答を書き込む癖をつけて下さい。 
          
          そして、自分で語句を考えるまでは、選択肢を見ないようにして下さい。 
          
          この二つで、あなたの実力を十分に発揮できる可能性が高くなると個人的に思っています。 
          
          
          
          
          次に、午後の択一試験の受け方です。 
          
          択一試験の場合は、問題を読み、正しいものを一つ選ぶのか、間違いを一つ選ぶのかを確認して下さい。 
          
          問題用紙の「正しい」「誤っている」などの部分を鉛筆で○で囲むなど、目立つようにして下さい。 
          
          そしてABCDEの順に労働基準法から文章を読んでいくのですが、読むごとに、ABCDEのところに○または×を書き込みます。 
          
          とにかく最後のEまで○か×を書き込んで下さい。 
          
          よくAやBの段階で解答がわかれば次に進んで良いという人もいますが、あなたのようにある程度の学習を積んだ者にとっては、それは間違った方法です。
          
          
          午前の選択試験でこそ、さきほど、述べたテクニックは必要ですが、午後の択一試験は専門学校などで、じっくりと学習を積んだ人にとっては、4点未満の基準点割れはありえません。
          
          
          王道通りじっくりと○×を書き込んでいって下さい。 
          
          択一試験で時間が足りないというのは、実力がまだまだ足りない証拠です。 あなたの場合は、自信を持って解答して下さい。 
          
          はっきり言います。 
          
          本番の試験では、午前の選択試験で足切り(基準点未満、3点未満)がなければ、あなたは合格します。 
          
          各専門学校で成績上位といわれている複数年受験のベテランの人達が、なぜかしら、落ちるパターンは午前の選択試験での足切りだということをしっかりと意識しておいて下さい。
          
          
          ここからとても大切な話をします。模試は、社会保険労務士試験本番と同じ時間割で実施されます。 
          
          ということは、午後の択一試験が終了して答案が回収されて、模範解答が配布され、解散となるのは午後5時前くらいになるはずですね。 
          
          
          ここからが、勝負です。 
          
          
          まずは、自己採点をしてください。 
          
          自己採点というのは、模範解答のAやBの選択あるいは、@やAの選択などに、鉛筆で○や×をつけて、午前の選択問題では、40点満点中、何点獲得したか、そのうち、○○法が2点で補正(救済)措置が必要だな、午後の択一問題は70点満点中△△点だな、国民年金法は9点とれたのに、一般常識は5点しかとれなかったな、という思いを心の中に持つはずです。
          
          
          多くの受験生はここで帰宅するはずです。 
          
          自己採点の後、午前の選択問題、午後の択一問題の問題をもう一度ひらいで、最初から模範解答とあなたの解答とのすりあわせ、つまり確認作業をはじめてください。
          
          
          正答の所は、軽く読み飛ばすだけで、間違えたところの模範解答の解説をじっくりと読んで正解になるまでのプロセス(過程)をじっくりと考えてください。 
          
          そして、考え方に納得したら、次に進んでください。 
          
          納得するまでは、何回も模範解答と問題とあなたの解答を見比べて考えてください。 
          
          これを最後の問題までやってください。 
          
          選択問題は解説がないことが多いので、解答が合っているか間違っているかのチェック位で比較的短時間で済むのですが、午後の択一問題はじっくりと考えなければいけないうえに、70問もあるので時間がかかります。
          
          
          そして、最後まで見直しが終了したら、疲れていますが、あとひと踏ん張りです。
          午前の選択問題と午後の択一問題の問題用紙を開いて、自分の鉛筆での書き込みを消しゴムで、すべてきれいに消すのです。 
          
          次に問題用紙を見たときに、まっさらの状態ではじめて試験をうける時のようにきれいに消しゴムで書き込みを消すのです。 
          
          ここまでやれば、かなり時間がかかります。私が指導させていただいている受験生の場合は、夜の7時〜8時までかかると聞いています。 
          
          1日かけて試験をうけたのに、そのあと2〜3時間もこういう作業をしたら、本当に疲れます。 
          
          しかし、これが合格するためには、本当に大切なことなのです。 
          
          よく模試は復習が大事といいますが、復習のタイミングも大切だと私は思っています。 
          
          試験をうけた直後に復習をするのです。これが、1番頭に残るのです。 
          
          そして、この方法が、その模試の問題を完璧に理解するためのトータルの時間が1番少なくて済むのです。 
          
          しかし、ご家族の方には、「模試の後で復習もするから帰宅は遅くなる」ときちんと伝えて出てくださいね。 
          
          私が指導させていただいている受験生の方にお聞きすると、模試の時は朝8時台に自宅を出て、夜の9時台に帰宅というパターンだということでした。 ただ、ここまでやるとわかるのですが、TACの模試でも、大原の模試でも、LECやその他多くの会場でも、同じようなことをして夜の7時になっても、8時になっても、模試の復習をしている人が数名います。
          
          
          その日の模試を受けた人数からみたら、数%の割合です。 
          
          こういう人達は合格する人達だと私は思っています。 
          
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