参加人数が多い手話サークルの場合はいくつかのグループにわかれてグループの中で順番に前に出て表現をしてもらいます。参加人数がそれほど多くない手話サークルの場合は全員が輪になって1人ずつ順番に前に出て表現すればよいと思います。
          
          すすめかたの一例をご紹介します。
          
          私は何ですか?ゲーム
          
           前に一つ椅子を用意します。その椅子に1人座ってもらいます。座る方向はみんなの方向を向いて座ります。あらかじめ「犬」「さる」「へび」「ちょう」「にわとり」「牛」「馬」・・・という生き物の名前を書いたカードを裏向けたまま、その人に選んでもらいます。
          
          
          学習係担当は、その人の後ろでカードの内容をみんなに見せます。その人以外のみんなはカードの内容を知っています。 その人は、みんなに順番に一つずつ質問をしていきます。わかったところで立って手話で私は何かをあらわしてもらいます。 
          
          みなさんの手話サークルでも活用できるようにわかりやすいイメージ具体例を実況しますね。 
          
          1、学習担当者「さあ、Aさんに前に出てきてもらいました。Aさん、この裏向けにしたままカードの中からひとつ選んで下さい。」
          
          2、学習担当者「みなさん、今回のAさんはこれです。わかりましたね。」
          
          3、学習担当者「では、Aさん、質問を始めて下さい(Aさんは「牛」のカードを選びました)。」
          
          4、Aさんと回答者の手話での会話 
          「色は何ですか。」「白や黒や茶色など色々あります。」 
          「家で飼うことができますか。」「私は無理だと思います。」 
          「陸上にいますか水中にいますか。」「陸上にいます。」 
          「大きいですか。小さいですか。」「人間より大きいです。」 
          「4本足で動きますか。」「はい。」 
          「食べることができますか。」「はい。おいしいです。」←大きなヒントです。 
          「鳴き声は何ですか。」「もぅ〜、だと思います。」←大きなヒントです。
          
          ここでAさんは立って両人差し指を曲げて頭につけて「牛」とあらわしました。 
          
          5、みんなは両手を両耳の上ぐらいでひらひらさせる、つまり「拍手」で正解という表示をしました。 
          
          6、学習担当者「Aさんは、1回目でずばり当てることができました。素晴らしかったですね。では、次にBさん前にお願いします。この中からひとつカードを選んで下さい。」
          
          7、学習担当者「みなさん、今回のBさんはこれです。わかりましたね。」
          
          8、学習担当者「Bさん、質問をはじめて下さい(Bさんは「蝶(ちょう)」のカードを選びました。)」
          
          9、Bさんと回答者の手話での会話 
          「大きいですか。小さいですか。」「小さいです。」 
          「家で飼うことができますか。」「できると思います。」 
          「自然ではどこにいますか。」「花の近くにいます。」←大きなヒント 
          
          ここでBさんは立って、右人差し指を右ほっぺに突き刺して「蜂」をあらわしました。 
          
          10、みんなは両手の親指と人差し指で「C」を作って互い違いに動かして「違う。違う」とあらわしました。 
          
          11、学習担当者「違うみたいですね。Bさんは質問を続けて下さい。」 
          
          12、Bさんと回答者の手話での会話 
          「色は何ですか。」「白や黄色などを見たことがあります。」 
          「飛びますか。」「飛びます。」 
          「どんな飛び方をしますか。」「ひらひら」←大きなヒント
          
          Bさんは立って、両手のひらの親指を交差させて「ちょうちょ」とあらわしました。 
          
          13、みんなは両手を両耳の上ぐらいでひらひらさせる。つまり「拍手」で正解という表示をしました。
          
          14、学習担当者「Bさんは、2回目で当てることができましたね。それでも素晴らしかったです。では、次はCさん前に出てお願いします・・・。
          
          という要領で行います。 
          
          対抗ゲーム形式にするには最初の質問をはじめてから正解がでるまでの時間を「5分以内」とするなど時間制限をつけたらいいでしょう。
          
          制限時間をつけないでみんなでじっくりと手話を楽しむのでもよいでしょう。 
          
          ここでのポイントは回答者がなるべくヒントとなるような回答を手話表現でしてあげると良いのではないかと思います。
          
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